効率よく結果が出る決断法とは?ビジネスは選択・決断・行動・調整の繰り返し
ビジネスでは、常に自己責任の選択、決断、行動、調整を繰り返していくことが必要とされていますが、どうも何をやってもうまくいかない、または決められない、という時も多々ありますよね?
プライベートなことならまだしも、ビジネスを進めなければいけない状態で優柔不断や決められない状況が続いてしまうと、売り上げにも直結するので、こういう時期にはいち早く決断できるクリアな状態を取り戻したいと思うのは、どんな起業家さんや経営者さんでも同じことかと思います。
ただだからと言って闇雲に焦った状態で決断してしまうと、やはりそこからの結果は余計に焦りを感じるような状況に陥ってしまうことになるので、このような状況を防ぐためにも、納得のできる選択、決断、行動を実践したいと思うのは当然のことだと思います。
この納得した決断ができるようになるためには、実は次のことが大切なポイントとなっています。
選択、決断、行動の過程において想定できるすべての矛盾や妥協、犠牲やデメリットを取り除くこと。
当然のように聞こえるかもしれませんが、矛盾や妥協、デメリットがあるかもしれないと思った状態でそのまま行動していると気持ちも重たくなりますし、難しいことややりたくないこと、意味のないことだと思いながら行動すれば、効率よく成果を出すことはできません。
ですので、このような思考と感情の矛盾を取り除き、もっと楽しくスムーズに期待感を持ちながら行動できるようにメンタル面を整理し、エネルギーの高い状態で選択、決断、行動プランを立てると、やはりそのどの行動がとてもスムーズに実践できるようになります。
豊かさ意識からの選択 vs 欠乏意識からの選択
効率よくことが運び結果を出せるようになるためのゴール設定をする際に、絶対に知って実践したい大切な選択方法は『豊かさ意識』からの選択をすること。
豊かさ意識からの選択とは、簡単に言うと、勝つためにプレイするスポーツのような感じです。また反対に欠乏意識からの選択とは、負けないようにプレイするスポーツと思っていただけると良いかもしれません。
豊かさ意識からの選択は、ゴールに向かう生き生きとしたエネルギーの流れを創り出し、効率よく目標を叶えられるようになるゴール設定法です。
欠乏意識からの選択は、何かから逃れるためのエネルギーの流れであり、ある一つの方向から反対に向かうエネルギーではありますが、どこに向かっているのかがピンポイントでわからないので、情報収拾や行動プランなども具体的なものを集めることが難しくなります。
何か問題が起こりそれを解決する際には、望まない問題の状況が明確になったらそのまま問題回避をゴール設定として行動プランを立てるのではなく、その反対に理想の状況を明確にしてから理想の状況に向かう行動プランを立てることで、一番効率よくスムーズな方法を展開させていくことができるようになります。
思考の整理をするメリットとは?
思考の整理をするメリットを一言で言うと、即、選択や決断ができるようになる、と言うことになります。
反対に思考が整理できていないと、どんな選択肢があるのかもわかりませんし、目標達成するための優先順位を決めることもできなくなってしまいます。
決断材料として必要なのは、ゴールが明確であり、さらにそれを叶えるための選択肢と自分にとっての優先順位も明確でないと、なかなかスッキリ決断することができません。
『思考は現実化する』『自分の世界は自分で創る』などと言われていますが、何をするか?または、何をしないか?どこに行くか?行かないか?誰に会うか?合わないか?などを決めるのは、もちろん私たちのマインドです。
習慣化された行動は思考停止状態で実践されています
本来、この決断をするのは常に自分で考えて決定して行動していると思われがちではありますが、普段の生活やビジネスにおいても、ほとんどの場合は習慣が行動の元になっているのはご存知でしたでしょうか?
真新しいことを始める時や新しい場所に行った時などは、まだ習慣がないのでいちいち状況を把握しようと思考がフル回転している感じになっているので、家に帰ってくると自分が思っていた以上にどっと疲れが出てくることってありますよね?
普段慣れ親しんだ状況では、こんなに思考を働かせなくても習慣が出来上がっているので習慣自体が自動的な反応として私たちを動かしてくれるようになります。
普段の生活でも朝の支度や車の運転など、習慣化されていることを実践するには、ある意味思考停止の状態でも無意識にできてしまうようになるので、自分にとって望ましい習慣であれば大いにこれは習得していきたいところです。
ただ問題になるのは、自分が望んでいない状況を繰り返し創り出してしまう習慣の場合です。行動の習慣ならば目に見えることなのでまだ変えやすいかもしれません。
しかし思考の習慣となるといかがでしょうか?
すでに自分の中に習慣として落とし込んでしまっている思考や思い込みは、それがまさか違っているかもしれない、という可能性に気づくことができないほど、潜在意識として自分の奥に浸透してしまっている場合が多く、潜在意識の見方や思考を自分だけで見つけていくのは、トレーニングを受けている方ではないとなかなか難しいスキルになるかもしれません。
ただコーチングでは、このような潜在意識にある思考や思い込み、物事の見方を引っ張り出してきて、整理しながらまとめていきます。
思考がごちゃごちゃした状態では、選択するのが難しかったことも、目の前に整理してメリットやデメリットを明確にしてしまうと、ゴールを達成するため方法や優先順位に合わせた選択を簡単にしていただくことができるようになります。
思考と感情の矛盾を解決することが目標達成への近道に
ゴールは豊かさ意識から設定し、思考が整理できた状態で、もう一つ目を向けたい重要なポイントがあります。
それは『感情』です。
いくら頭では理解できても気持ちが重たければ行動をスムーズに実践することはできません。ですので効率よくスムーズに目標達成していくためには、思考と感情の矛盾を取り除くことがとても大切になります。
そもそも私たちの感情とは、思考や信念から発生するものなのですが、ここで少し現実想像のサイクルをご説明してみますね。
現実創造のサイクルとは?
まず何かを体験した際に、私たちはそれが自分にとってどんな意味を持つものなのか、意味づけを決めることにより、次回にそれを体験したときに戸惑うことが少なくなります。
簡単に言うと『経験から学ぶ』ということになりますが、これを繰り返して様々なことを学んでいくわけですね。
ただ起こる物事にはもともと意味はなく、意味を与えているのは自分自身。
現実創造のサイクルとは、下記の繰り返しにより現実が創られます。
体験→思考→信念→感情→選択・決断→行動→結果・体験→思考→信念・・・繰り返し
現状は結果
現状というのは、自分が受け取った見方や意味づけの結果になります。
自分が選んだ意味づけを元に、常にどんな状況が展開しているのかを決めている、といったらわかりやすくなるでしょうか?
例えば雨が降っている状況自体には良い意味も悪い意味もなく、ここに意味を与えているのは、その時の自分自身だと言うことです。
もしも日照りが続いて、水不足が心配されている時に雨が降ってきたら、それは恵みの雨になるでしょうし、結婚式の当日の雨ならその雨は歓迎されない雨になるかもしれません。
また渋滞に巻き込まれてミーティングに遅れるという状況も、一見すると悪い状況と思いがちですが、実はここでこれを良い意味と捉えることができると、そこから気持ちが変わり、そのの状況も思いもせぬ展開で良いものに変わっていきます。
ただ反対に、これが悪い状況だと思えば気持ちも焦り、焦っている時にはさらに悪いことが重なったり、余計に焦らなければいけないようなことが起こることが多いですよね?